以前はまったく気にもしていなかった冬道の運転が『億劫』になってしまった。
先日N43°の打ち合わせがあって札幌の往復を車で敢行した。
ちょっとばかり勇気が必要な気もしたのだが、沢山の荷物を手で運ぶことの煩わしさを解消できることは、不精者にとっては何より車は助かる。
小三治の落語『子わかれ』の全編という珍しいものを聞きながら順調なドライヴだったのだけれど、峠の入り口あたりから、いきなりの猛吹雪。あちこちで車が転がっていて、こりゃひでぇ・・・。
いつもなら、「ウホホ!ィ」てなもんで、はしゃいでしまうのだが、ステアリングはいうことをきかず、カウンターを当てても滑りっぱなし、ブレーキは飛んでいきそうで踏むこと出来ず、もっと微妙なアクセルだって半オフにしたとたんに一回転しそうな案配だ。
二月になって節分・立春を迎えてからのこの冬道は堪えた。もうすっかり気分は春めいていたというのにこの有様だ。札幌の旧知の人が、暖かな一月の空の下で『このしっぺ返し』と呟いていたが、まさに強烈なしっぺ返しだった。
もちろん翌日の帰り足も、強烈なしっぺ返しを喰らったのだ。
そろそろ恋しい夏道。