2009年9月アーカイブ

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一週間の休みをもらい

東北の山々を巡った

何年前になるだろうか、八甲田で出会った山好きの方が、紅葉が物足りなくて、栗駒まで脚を伸ばしたと、便りと共に写真を送っていただいた。

それは見事な紅葉だった

 そんな紅葉を期待もしていたのだが、如何せん、まだ東北は暖かい

 

 

大勢の人々が群れをなして頂上を目指している。至る所に木道が張り巡らされて、

心と膝が痛む。

 

 

学生時代の仲間達が集う、二年に一度の『お祭り』は、

想い出を振りかえつつ飲み明け暮れる。

9期生の私の前には諸先輩達が数少なく、

後ろには、うら若かくはち切れそうだった女性達や、無茶を無茶とも知らぬ男どもが、

いずれも人生を噛みしめた顔になってしまい、

34期まで控えている。 09,11 164s.jpg

だがしかし。

カメラを向けると、

皆、昔の姿だ。

ヒマラヤ組も、八ヶ岳命さんも、

家庭の主婦さんも、サラリーマン諸氏も、好好爺も意地悪婆も。

いつかまたみんなで山に行こう

紅葉燃える秋の山

純白の峰の上

ブナ林の新緑の木漏れ日  暑い夏の沢風

みんな分かち合ってきた。

僕たちは仲間だ。

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ほら、昔登った、昔攀じった、

仰いだ山があそこだ。

秋のBAR街が終了した

 

実行委員会で、大忙しのさなか、

Pain屋はスタッフに任せて、とある場所で

『臥牛山下ノ坂下ル』という名前のBARを開いた

 

ゆったりと語ることのできる空間が欲しかった

若者がこれからを期待できる場所が欲しかった

古い街並みや民家が、多くの人々の財産であることを知って欲しかった

臥牛山の麓で暮らしている実感が欲しかった

 

09,11 009s.jpg小さな地方都市の、旧市街地に豊かに人々が住む

ここに暮らす、ここで生きる誇りを持ちたい

ここに生きる想いの全てを大切にしたい

 

 

祭りに集う故郷の仲間の素晴らしさを、しみじみと想う。

 

また来年の春にお会いしましょう。

コンテストが続く

 リスドールコンクール 岡部09 015s.jpg

 毎日毎日の仕事に集中して取り組んでいると、どの場面でも対応できるようになるものだけれど、

人がしていることだから、それほど簡単でも単純でもない。

 勤務4年目のO倉嬢のバゲット

狙うはバゲットコンクール

 

リスドールコンクール 岡部09 043s.jpg

 

 

 

3ヶ月目のO部嬢。

狙うはリスドールコンテスト

 

二人の職人にとって

始めての経験。

先達に啓発されて参加と相成た。

レシピはいずれ公開されるだろうけれど、不安げな二人だ。

 

なぁに・・・写真がモノを謂うかもしれぬ。

写真は無論親方だ

 

水平線が丸く見える、小高い丘の上に立つブーランジェは

とても愉しいひとときをつくってもてなしてくれた。

 

ごく近くにある美しい入り江では、

旧い建物に泊まり静かな波音を楽しめたらしいが、

残念ながら足を運べなかった。

 

 

09,エグブヴ 036s.jpg蒔で焼かれたパンの香りと

晩夏のさわやかな風と

しみわたるように澄んだ空気と

海鳥の切なげな鳴き声や

愉しげなみんなの話し声は

パンある生活の豊かさを象徴しているようで

とても気持ちのよいひとときだった。

 

パンを囲んで、料理を囲んで

仲間が集い・笑い・語り・憩う。

 

同じ方向を見ている仲間達がこれほどいることに

勇気づけられ、励まされる

 

 

 

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ゆらめく炎と、変化する生地

霧散する蒸気、麦の焦げる香り

 

熱に向かう職人は心地よい

手こずりながら、笑いながら

少しずつ炎と仲良くなってゆく

 

傍に佇んでいるだけで、一緒に熱と戯れているようだ

 

仲間達とのほんのひとときは、仕事としてのパンとはちがう

自らに必要な『何か』であるパンを感じさせてくれた

 

みなさんありがとう 愉しかったよ またやろうね

 

 

 

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