一週間の休みをもらい
東北の山々を巡った
何年前になるだろうか、八甲田で出会った山好きの方が、紅葉が物足りなくて、栗駒まで脚を伸ばしたと、便りと共に写真を送っていただいた。
それは見事な紅葉だった
そんな紅葉を期待もしていたのだが、如何せん、まだ東北は暖かい
大勢の人々が群れをなして頂上を目指している。至る所に木道が張り巡らされて、
心と膝が痛む。
学生時代の仲間達が集う、二年に一度の『お祭り』は、
想い出を振りかえつつ飲み明け暮れる。
9期生の私の前には諸先輩達が数少なく、
後ろには、うら若かくはち切れそうだった女性達や、無茶を無茶とも知らぬ男どもが、
いずれも人生を噛みしめた顔になってしまい、
34期まで控えている。
だがしかし。
カメラを向けると、
皆、昔の姿だ。
ヒマラヤ組も、八ヶ岳命さんも、
家庭の主婦さんも、サラリーマン諸氏も、好好爺も意地悪婆も。
いつかまたみんなで山に行こう
紅葉燃える秋の山
純白の峰の上
ブナ林の新緑の木漏れ日 暑い夏の沢風
みんな分かち合ってきた。
僕たちは仲間だ。
ほら、昔登った、昔攀じった、
仰いだ山があそこだ。