2009年11月アーカイブ

遠くに見える山並みは帯広から見た日高の山々だ。

晴れ渡り、空気は静かに動かず、山はじっとしている。

  田S監督に連れられて、蕎麦屋さんでゆったりとしたひとときを過ごせた。

  真摯に蕎麦を打つ姿勢や、店を守る哲学や、家族で切り盛りする各々の個性。

蕎麦も・たれも・器も・店の佇まいも・そば湯も,素晴らしいものだった ・・・・・・・

パテシエであるお嬢様の完成度の高いお菓子・・・・・これもまた見事だった。

渡島から遠い土地ではあったが、訪ねて良かったと思う。

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おそらく何処にいても、職人は職人であるのだろう。

東西南北・山麓や海辺の街で、職人達は今日も自らの仕事に汗する。

 

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廃屋になった農家の倉庫や、河の流れる雑木林の中の一本道、丘を巡りうねる畑、茶色の長く続く唐松の林、そんな風景の中にも、やはり人はしたたかに住んでいる。

次に変われる何かを含んでいて、いつでもそのチャンスを窺っているような土地と人々だった。

 

 

 

k 004s.jpg帯広のホテルで読む本を買った

 ホテルで本を読むのは楽しい

ほとんどが車だから、移動中の読書は難しい

その土地の風景や街の息遣いを感じて散歩するのも楽しいことだし、帯広はそれが溢れる北の街だけれど・・・・・・・・

気になっていた本を、パイプの紫煙と共に楽しむ時間を持つのも、大好きな旅のスタイルだ

 

オーボンビュータン・河田勝彦氏の『伝統』『ベーシック』という言葉に、心が揺り動かされたのは、もうずいぶん前のことだ

仕事に取り組む集中度なのか、もしくは執着・衝動といった、外からは見えぬ"滲む何か"を感じる

この本が出版されてから、手に取ることを楽しみにしていたが

思っていた通りの、じっくりと読みたい、いや読まねばならない本だった

 ベーシックを守り貫くこと

概念を常に進化させること

変化に対応できる柔軟性のある自己 当たり前にそれが出来ること

 

バゲットオコンクール 034s.jpgバゲットコンクール・パンスペシオの17個

 17人のエントリー作品だ

各々が精魂込めた北海道産小麦のパン達が並ぶ

未だ審査結果が出ずにいるほどの、混沌とした順位争いが続いている

北海道産小麦の真価が問われるコンクールだったかどうかは疑問だが、 若い職人の『パンを作る技術』は見せていただいた

 

 

北海道の小麦の有り様は顕されているのだろうか?と、自らに問うてみる

麦をどのように理解し、自分の作り出すパンのベーシックは何かに思いを巡らしているだろうか?

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帯広を訪ね、生産者のM田さんのお話を聞き、大規模(道南からすれば)に展開する、広大な麦畑を見ると、この作物をパンに変える仕事にもっと大きな関心と情熱と信念が必要だと思う

それを支える体力と気力のエナジーを維持するためには何が必要だろう?

若き職人のように、自らの根源に、はたして沸き上がる力は出てくるだろうか?

今の自分は、もう一度そこから自覚し自律できる努力を始めなければならぬようだ

 

 

 

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